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2012/12/11

太陽光の技術者認定制度創設 太陽光発電協会

 太陽光発電協会は、住宅用太陽光発電システムの施工者向けに「PV((Photovoltaic=太陽光)施工技術者制度」を創設した。太陽光発電システムの施工者に求められる基礎知識・技術を認定し、業界全体の施工品質水準の向上を図る。2013年1月に研修、3月に資格試験をスタートする。
 09年度の余剰電力買取制度、12年度の固定価格買取制度の開始に伴う施工件数の増加により、太陽光発電の設置工事の品質が問題視されているが、太陽光の施工には消費者が施工者を選ぶ際の指標となる業界共通の資格制度がなかった。
 PV施工技術者制度は、経済産業省から受託して同協会が開発した研修カリキュラムをベースに、太陽光発電システムメーカーが独自に行っていた「施工ID研修」の一部を取り込んだ、基礎技術の認定制度として実施する。資格認定の対象者は、太陽光発電の設置工事に携わる技術者だけでなく、販売に携わる営業マンら幅広い層を想定する。
 技術者認定の希望者には、まず同協会が認証した研修機関で行う電気工事や屋根工事、安全管理の知識を学習する座学講習(10時間以上)と、模擬屋根を使用したパネル設置などを行う実技講習(7時間30分以上)の受講を求める。その後、同協会が主催する認定試験に合格すると、PV施工技術者に認定する仕組みだ。各メーカーによる施工ID取得者は研修を受講しなくても受験資格を与える。
 同協会では、初年度に1000〜2000人の技術者認定を目指している。受験料は1万2000円、認定料は6000円を予定している。受験者の募集案内は12月中に同協会ホームページに掲載する。

提供:建通新聞社