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中央ニュース

2012/12/26

建築物の天井崩落対策 2832棟が手付かず

 国土交通省は、既存建築物の防災に関する各種調査結果(2012年9月16日時点)をまとめた。大規模空間を持つ建築物の天井崩落防止対策の調査では、調査報告があった1万9338棟のうち、4709棟に問題が見つかり、2832棟は対策のめどが立っていないことが分かった。窓ガラスや外壁材、広告板の防災対策も不十分な建築物が多数あった。これを踏まえ国交省は適切な措置を講じるよう自治体に要請する方針だ。
 窓ガラスの地震対策に関する調査は、ガラスの落下による災害の危険性が高い3万5518棟の調査報告があり、1239棟が基準に適合していなかった。このうち、改修済みは890棟、改修予定は41棟となった。
 外壁材の落下防止対策をめぐっては、落下などにより危害を与える恐れがあるとされた1万3653棟を調べたところ、1355棟で落下の恐れがあることが判明。うち720棟は対策済み、290棟は対策予定となっていた。
 広告板の落下防止対策に関しては、落下した場合に被害が及ぶ可能性がある5万8834棟を調べ、1691棟に落下の恐れがあることが分かった。ただし、このうち対策済みが962棟、対策予定が345棟だった。

提供:建通新聞社