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2012/12/28

「国を守るエンジンに」 太田国交相が職員あいさつ

 太田昭宏国土交通相は27日、国交省職員への就任あいさつで「世界的に大規模地震の活動期にある中で、国交省が国を支え、国土を守るエンジンにならなければならない」と訴えた。東日本大震災発生後の国交省や建設業界の働きについて「現場の最前線で国民の生活と生命を支えていることを証明した。この力を絶対に弱めてはならない」と語った。
 太田国交相はあいさつの冒頭で、京都大学在学中に「橋や港湾には造った人の名前はつかないが、市民・国民のために造ったという誇りが胸の中に残る」と語った恩師の言葉を紹介。「この言葉がことあるごとに心に浮かんでくる」と話した上で「そういった心構えで黙々と現場で働く人々の中に日本人の強さが残っている」と訴えた。
 震災後に東北地方整備局をはじめとする国交省が進めた復旧作業については「現場の力を結集して突破力を発揮した。復興に果たした役割は大きい」と評価。建設業界についても「自衛隊や米軍が注目されているが、日本の建設業界が頑張ったことが、応急復旧の助けになった」と感謝した。
 南海トラフ巨大地震や首都直下地震など、懸念される大規模災害に対しても「種類の違う災害にいかに対策を打つのか。災害対策の中核部隊となるのが国交省だ」と一層の尽力を求めた。
 

提供:建通新聞社