建設コンサルタンツ協会(建コン協、大島一哉会長)は、「社会資本維持管理対策検討推進本部(本部長、大島一哉会長)」を設置し、これまで協会内の専門委員会で個別に検討してきた維持管理・更新に関係する課題を、総合的・一体的に検討していく。戦略的なインフラの維持管理・更新の実現に必要な技術・仕組みの構築に向け、建コン協の果たすべき役割や、その持てる技術力を発注者や他のプレーヤーなどに「発信」する力を高める狙いがある。
検討テーマは大きく分けて▽建設コンサルタントの役割▽点検診断・補修技術、基準▽社会資本の長寿命化策―の三つ。
このうち「コンサルタントの役割」は、社会資本の維持管理・更新に関する業務体系の在り方や、地域コンサルタントの役割、民間活力の活用(PPP)などについて検討する。
「点検診断・補修技術、基準」は、点検、診断と補修設計に関する積算体系の整備や契約の在り方について検討し、基準やマニュアルなどの再整備・運用の在り方についての提案・提言につなげる。
これらの課題を整理・検討するための実働部隊として、「維持管理対策特別ワーキンググループ(WG)」を推進本部の下に設置。WGは分野横断的な視点から、当面2年間をめどに活動し、建設コンサルタントの維持管理・更新分野での役割や技術力を発信していく。
提供:建通新聞社