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2014/03/27

特養の入所「待機者」52・2万人 在宅要介護4〜5が8・6万人 厚労省

 待機者は52・2万人―。特別養護老人ホーム(特養)への入所申し込み者が52万2000人いることが、厚生労働省の調査で分かった。前回(2009年度)の調査時点より10万1000人増えた。待機者のうち21万8000人(41・9%)が入所の必要性が高いとされる要介護4〜5。このうち8万6000人(16・5%)が在宅で、前回調査より1万9000人増えた。
 厚労省は、特養への入所者を既入所者を除いて原則、要介護3以上の高齢者に限定し、在宅での生活が困難な中重度の要介護者の施設としての機能に重点化することを今通常国会に提出している介護保険法改正案に盛り込んでいるが、今回の調査結果は要介護者とその関係者の特養への入所希望が依然として多いことを裏付ける結果となった。
 今後、75歳以上人口が急増するとみられている大都市部の入所申し込み者数は、東京都が4万3384人、神奈川が2万8536人、大阪府が1万2269人、愛知県が1万1261人。
 また東日本大震災の被災3県のうち宮城県は3万8885人と抜きん出て入所申し込み者が多く、福島県も1万2495人が申し込んでいる。
 全国にある特養は13年8月末現在7831施設。サービス受給者数はすでに51万1000人に達している。

提供:建通新聞社