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2015/06/24

社会保険加入指導 累計1万3710者加入 

 国土交通省と都道府県などの建設業許可行政庁が行った指導で、2012年11月以降に社会保険に加入した建設業者が1万3710者(3月末時点)に上ることが、同省のまとめで分かった。建設業許可・更新と経営事項審査の申請時に未加入であることが判明した3万9177者のうち、35%に当たる1万3710者が社会保険に加入した。国交省は今秋から、許可の更新期限を待たずに事前の加入指導を行うことを決めており、今後も指導を契機に保険に加入する建設業者が増えそうだ。
 国交省と都道府県の建設業許可部局は、健康保険、厚生年金保険、雇用保険の3保険に企業単位で未加入の業者を対象に、12年11月から社会保険への加入指導を始めた。建設業許可・更新、経審、立入検査のタイミングで未加入企業に加入指導を原則2回行い、従わない場合は厚生労働省の保険担当部局に通報する。
 国交省がまとめた12年11月からことし3月までの加入指導の状況をみると、同じ期間に建設業許可などを申請した31万0413業者のうち、すでに保険に加入していた業者は87・4%の27万1236者、未加入の業者は3万9177者だった。
 未加入業者のうち、国交省などの加入指導で社会保険に加入したのは累計1万3710者で、14年9月の半年間で2384者増えた。2回の指導でも加入せず、保険担当部局に通報された業者は1万8080者、3月時点では加入を確認していた業者は7387者ある。
 国交省などの指導で保険に加入した業者が最も多かった地域は、関東の6114者で、近畿の2340者、九州・沖縄の1347者、北海道・東北の1333者が続いている。
 企業単位の保険加入率を17年度までに100%とする目標を掲げる国交省は、今秋から加入指導を前倒しで行うことを決めている。16年1月以降に許可の更新期限を迎える業者(個人事業主を除く)のうち、これまで指導を受けていない未加入業者に対し、今秋にも事前の加入指導通知を発送する予定だ。指導の前倒しにより、目標年度までに未加入の全許可業者に最低1回は加入指導を行うことができるようにする。

提供:建通新聞社