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中央ニュース
2015/07/03
日本の技術力「高価格で不要」
日本の高い技術力や品質は過剰、不要―。国土交通政策研究所がまとめたベトナム建設市場に関するレポートで、日本企業の高い技術力・品質が高水準と認められながらも、高価格の原因になるとして「不要」と現地で評価されている実情が浮き彫りになった。一方、ベトナム建設市場で日本企業と競合する韓国企業の技術力・品質は〝必要十分″な水準にあり、結果的に価格も合理的であるため、高い評価を受けていると分析している。
日本の建設企業は、アジア市場の中でも特にベトナムを有望な市場と捉えているものの、過去６年間の受注総額は韓国企業の50分の１に満たないなど、大きく水をあけられているのが現状。
国土交通政策研究所では、韓国企業をベトナム建設市場における競合国と位置付け、ベトナム政府機関にヒアリングを行った上で、日韓企業の市場戦略と取り組みの違いを分析。韓国企業の技術力は最高水準ではないものの、通常案件を受注するには十分な水準だとみられている一方、日本企業は高い技術力を高価格で提供するため、必ずしも高い評価を受けていなかったという。
財務能力でみると、韓国企業は自社グループや自国の公的金融機関から調達した自己資金で先行的に工事を行うために「財務能力が高い」とみられているが、日本企業は実際の財務能力とは関係なく、前払いなしでは工事を開始しないことを根拠に財務能力が低いという評価を受けている。
また、日本企業のＯＤＡに特化した案件獲得の姿勢を「単に消極的」とみる関係者もいる。国内市場が小さく、海外展開の切迫性の高い韓国企業は、小規模案件や民間投資案件なども積極的に受注しており、そのことが高い評価となって次の受注につながり、さらに実績を積み上げる結果を生み出している。
提供：建通新聞社
日本の建設企業は、アジア市場の中でも特にベトナムを有望な市場と捉えているものの、過去６年間の受注総額は韓国企業の50分の１に満たないなど、大きく水をあけられているのが現状。
国土交通政策研究所では、韓国企業をベトナム建設市場における競合国と位置付け、ベトナム政府機関にヒアリングを行った上で、日韓企業の市場戦略と取り組みの違いを分析。韓国企業の技術力は最高水準ではないものの、通常案件を受注するには十分な水準だとみられている一方、日本企業は高い技術力を高価格で提供するため、必ずしも高い評価を受けていなかったという。
財務能力でみると、韓国企業は自社グループや自国の公的金融機関から調達した自己資金で先行的に工事を行うために「財務能力が高い」とみられているが、日本企業は実際の財務能力とは関係なく、前払いなしでは工事を開始しないことを根拠に財務能力が低いという評価を受けている。
また、日本企業のＯＤＡに特化した案件獲得の姿勢を「単に消極的」とみる関係者もいる。国内市場が小さく、海外展開の切迫性の高い韓国企業は、小規模案件や民間投資案件なども積極的に受注しており、そのことが高い評価となって次の受注につながり、さらに実績を積み上げる結果を生み出している。
提供：建通新聞社
