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2015/08/05

富士教育訓練C 募金支援団が現地視察

 富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)の建て替え資金への募金を呼び掛ける支援団の賛同者14人が4日、同センターを視察した。支援団の代表で元建築学会会長の内田祥哉東京大学名誉教授も現地を訪れ「職人の技術を育てる前に、心を育てようというセンターの理念は一番大事なこと。建て替えは必要不可欠だ」と話し、募金集めに協力する意向をあらためて示した。
 富士教育訓練センターは、本館、教室棟、食堂、宿泊棟などを一体的に建替える計画だったが、資材価格や労務費の高騰を受け、当面は供用棟(食堂、浴室など)と宿泊棟の建設を先行することになった。先行部分は木内建設(静岡市)が設計・施工を担い、9月16日に起工式を開く予定。
 支援団は、不足する建替資金への募金を広く呼び掛ける目的で5月に発足。行政経験者、学識経験者ら賛同者が増えている。
 4日、支援団の代表である内田氏をはじめ、賛同者ら14人が現地を訪れ、同センターで行われている教育訓練の様子を見学した。同センターを運営する全国建設産業教育訓練協会の才賀清二郎会長は「各方面から拠出していただいた資金では、残念ながらセンターを全面的に建て替えることはできない。支援団に賛同していただいた皆さんには、講演などのあらゆる機会を通じて、1口でも多くの寄付を募ってもらいたい」と一層の協力を呼び掛けた。
 支援団の賛同者は6月末時点で83人だったが、7月の1カ月間で大手ハウスメーカー5社のトップら20人が新たに加わった。
 新たに支援団に賛同した20人は次の通り(敬称略、7月末時点)。
 ▽有賀長郎▽石坂公一▽市川俊英▽井上朝雄▽今井雅則▽菊池成朋▽白石達▽竹中宣雄▽徳植桂治▽中村満義▽藤井康照▽三上隆▽宮下正裕▽宮本洋一▽武藤敏郎▽村上心▽矢野龍▽山内隆司▽吉田義▽和田勇


提供:建通新聞社