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2015/10/21

建築士法改正、普及活動に全力で取り組む


 日本建築士事務所協会連合会(大内達史会長)は16日、「復興の歓び」をテーマにした第39回建築士事務所全国大会茨城大会を茨城県の県立県民文化センターで開催した。当日は全国から集まった約1600人が、弘道館復旧に関する対談や建築家の古谷誠章氏と妹島和世氏による基調講演などに参加。伝統技術と先端技術が調和した安全安心で快適な生活環境の実現に向け、技術の向上と創意工夫に努めていく決意を発信した。
 式典では、実行委員長を務めた茨城県建築士事務所協会の横須賀満夫会長が大会の意義やテーマ、スローガンについて説明し、歓迎の意を表明。また茨城会が、関東・東北豪雨で被害を受けた常総地区で実施した住宅相談の活動状況に触れ「今大会のスローガンである『復興の歓び』に向け、地元との連携を強化していきたい」とあいさつ。
 大内会長は「6月25日に建築士法改正が施行された。現在普及活動に全力で取り組んでいる」と説明。また、今後の大きな課題として、設計者を目指す若者の減少、後継者不足、魅力ある建築士事務所の構築などを挙げ、「ワーキンググループを作り、本年度には皆さまに発信していきたい」と話した。
 来賓あいさつでは、梶山弘志衆議院議員が建築士法改正に触れ「皆さんの仕事が国民から安全安心の仕事として認められるための環境づくりの一環。周知徹底、順守していただくことが次のステップにつながる」と激励。石井啓一国土交通大臣代理の杉藤崇国土交通省大臣官房審議官、橋本昌県知事、高橋靖水戸市長、細谷典幸県議会議長がそれぞれあいさつした。
 第40回は来年秋に東京で、2年後の2017年10月6日(金)に第41回を和歌山市で開催する。
 このほか大会では、茨城大学の鈴木暎一名誉教授と弘道館事務所史料研究業務嘱託員の小圷のり子氏が「弘道館の震災復旧事業に携わって−その過去・現在・未来を考える」と題し対談。古谷誠章氏と妹島和世氏は「人びとの集まる、しなやかな建築」をテーマに基調講演を行ったほか、日事連建築賞受賞作品展や弘道館震災復旧工事記録映像、3・11被災体育館等および液状化被害補強・復旧記録、景観まちづくりプロジェクトなどを展示した。

提供:建通新聞社