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　国土交通省は、直轄の土木設計・測量・地質調査業務の積算基準を改定した。詳細設計業務で、設計成果の単純ミスを防ぐ「赤黄チェック」を２０１６年度から原則実施するため、各分野に照査歩掛を改定した他、設計・測量・地質調査の中間打ち合わせの標準回数を実態に合わせてそれぞれ増加させた。４月１日に入札書提出期限を迎える業務から適用する。
　赤黄チェックは、設計図、設計計算書、数量計算書などの整合を確認する上で、確認マークを黄色でいれ、修正箇所を赤字で訂正し、修正結果の確認を青字で行う設計照査手法。国交省は、これまでの試行で単純ミスの発生件数を低下させる効果が確認されたとして、16年度からの本格運用に踏み切る。
　本格運用に合わせ、土木設計業務の照査歩掛を改定する。赤黄チェックを実施するための費用を「技師Ａ」と「技師Ｂ」の歩掛かりに上乗せするため、例えば河川構造物設計では、予定価格ベースで約１％を上乗せすることになる。
　土木設計業務の歩掛は「道路詳細設計（Ａ）・（Ｂ）」でも改定し、設計延長１�`未満の道路を対象とする補正を新たに設ける。砂防堰堤詳細設計の歩掛は「透過型」と「不透過型」に分離する。
　この他、土木設計・測量・地質業務の中間打ち合わせの「必要回数」を実態に合わせ、土木設計で１回から５回、測量と地質で１回から３回に増加させる。１回当たりで予定価格を０・１％上昇させる効果があるとしている。

提供：建通新聞社