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中央ニュース

2016/03/30

登録基礎杭試験を新設 6月から申請受付

 国土交通省は、とび・土工工事業における技術者要件を見直す建設業法施行規則の一部を改正する省令案をまとめた。とび・土工工事業のうち、基礎杭工事の主任技術者要件に「登録基礎杭工事試験」の合格者を追加し、登録された民間資格の保有者を主任技術者として認める。省令を6月1日に施行し、同日から資格試験の運営団体の申請を受け付ける。
 とび・土工工事業の主任技術者要件は「とび・土工工事業の適正な施工確保に関する検討会」がまとめた提言を踏まえて見直す。建設業法に基づく技術者制度では、一部の民間資格が主任技術者資格として認められており、とび・土工事業のうち基礎杭工事の主任技術者資格に新たな民間資格を登録する。
 国交省は、主任技術者要件に登録基礎杭工事試験の合格者を追加する省令案をまとめ、28日から意見募集を開始した。
 省令案では登録資格の試験内容として▽基礎杭工事の一般的知識に関する事項▽基礎杭の施工方法に関する科目▽基礎杭工事の技術上の管理に関する科目▽基礎杭工事の関係法令に関する科目▽技術者倫理に関する科目―を盛り込むよう規定。標準的な試験時間として3時間を確保することも求める。
 また、横浜市の分譲マンションを発端とする基礎杭工事問題を踏まえ、国交省がまとめた「一般的施工ルール」や、関係する建設業団体でつくる「自主ルール」を試験内容に盛り込むことも求めるとしている。

提供:建通新聞社