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中央ニュース

2016/12/28

新技術活用 テーマ設定型を見直し

 国土交通省は、現場ニーズに合ったテーマで新技術を公募する、新技術活用システムの「テーマ設定型」を見直し、現場活用の促進と評価の迅速化を図る。新技術の評価指標に加え、発注者側の要求水準を設けて評価期間を短縮。統一の試験法で開発者自らが試験を行ったり、模擬現場で新技術の性能を検証することも認める。
 テーマ設定型は、国交省があらかじめ設定したテーマに応じ、NETISに登録している新技術を公募。直轄の現場を提供して新技術の性能を検証し、各技術の評価技術を比較表として公表する。施工者が新技術の性能を容易に比較できるようにし、現場活用を促進する。
 テーマ設定型を改良することで、新技術の現場活用をさらに加速させる。これまでは、新技術の評価指標を示すにとどめていたが、発注者が求める数値化した要求水準を公募時点で設定することで、評価の効率化を図り、評価期間も短縮する。
 これまで、直轄の現場で一斉に行っていた試験方法も見直し、統一した試験法に沿って試験を行う開発者は試験結果のデータ提出のみで性能を検証。技術事務所の構内などの模擬現場での試行も認める。各地方整備局の評価会議をサポートするワーキンググループや第3者機関も設置する。
 同省は今後、▽高機能PC鋼材技術▽路面下空洞調査技術▽路面性状を簡易に把握可能な技術―の3テーマを設け、テーマ設定型で新技術を公募する。このうち、高機能PC鋼材技術については、要求水準などに関する意見を1月30日まで受け付けている。

提供:建通新聞社