国土交通省は10月11日、「道路デザイン指針(案)」の改定と「景観に配慮した道路付属物等ガイドライン」の策定を周知する通知を地方整備局などに送付した。ガイドラインは、歩道橋・標識柱・照明などのデザインを初めて記載したもの。いずれも直轄事業の特記仕様書に位置付け、直轄国道などの整備時に反映させる。
道路デザイン指針は、道路管理者が道路の景観を検討する際の参考となるよう、2005年4月に策定したもの。策定から10年以上が経過し、道路空間を再構築する必要性を踏まえて改定した。舗装に関する項目を追加し、カラー舗装の色を採用する際に舗装面全体の景観的なバランスに留意することを求めた。
道路付属物に関するガイドラインは、14年3月に策定された「景観に配慮した防護策の整備ガイドライン」をベースに、照明・標識柱・歩道橋などに対象を広げ、道路付属物全体を網羅する形へと刷新。推奨する基本色として、これまでのダークグレー・ダークブラウン・グレーベージュの3色に「オフグレー」を追加した。
国交省は、特記仕様書の時期改定時に指針とガイドラインを位置付け、景観に配慮した道路整備を推進。製造事業者に対する講習会なども開き、指針などに沿った製品販売も働き掛ける。
提供:建通新聞社