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中央ニュース

2019/10/07

20年秋に提言案 技術士制度改革で

 文部科学省は、技術士制度の改革に向けた主な論点をまとめ、10月3日に開いた科学技術・学術審議会技術士分科会の制度検討特別委員会で提示した。特に、継続研さんを要件とした更新制の導入と、技術士補制度の見直しについては技術士法に関わるため、法改正の必要の有無を早急に検討。2020年秋をめどに分科会の提言案をまとめる。
 技術士分科会は18年度にまとめた報告書の中で、技術士資格について継続研さん(CPD)を要件とした更新制の導入を検討するとの方向性を示していた。また、日本技術士会が更新制導入などを盛り込んだ、制度改革に関する最終報告を5月にまとめている。
 3日の委員会では、今後の検討体制について議論。更新制の導入については、継続研さん・更新検討作業部会を設け、更新の要件や実施方針の検討、CPD制度の見直しを話し合うこととした。
 技術士補制度については日本技術士会が、「修習技術士」(仮称)と改称し、技術士になるためのステップであることを明確化するようこれまでに提言している。制度の見直しや活用促進策、エンジニア育成に向けた初期能力開発(IPD)制度の充実についても制度検討特別委で検討していく。
 この他、技術士資格の国際的通用性の確保▽資格の活用促進▽試験の適正化▽総合技術監理部門の位置付けの明確化―を主な検討事項に位置付けた。

提供:建通新聞社