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2020/04/23

官庁営繕 BIMの一貫活用を試行

 国土交通省は、建築分野の生産性を高めるための「官庁営繕事業における生産性向上技術の活用方針」を改定し、設計から施工へとBIMを一貫して活用する試行を、2020年度に開始する。試行対象は、長野第1合同庁舎の設計業務で、この設計業務で作成したBIMモデルを工事の受注者に受け渡し、施工段階でも活用する。20年度はこの他、情報共有システム(ASP)の活用を設計業務にも拡大するなどとしている。
 活用方針は、現場の生産性を高めるICT技術などを官庁営繕事業にも積極的に導入するため、19年3月に策定。
 BIMについては、これまで基本設計や設備改修工事に導入してきたが、今回の改定で、設計段階で作成したBIMモデルを施工段階に受け渡し、設計から施工へと一貫して活用する考えを盛り込んだ。
 国交省は今年3月、BIMを建築生産プロセス全体で利用するための標準的なルールを定めた「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」をまとめた。このガイドラインに沿ってまず公共建築で率先してBIMを活用し、民間工事に展開するのが狙いだ。
 試行の対象は、4月21日に公告された長野第1合同庁舎設計業務。この業務の受注者には、総延べ約1万2000平方bの新庁舎のBIMモデル作成に加え、施工段階での活用を前提としてモデルのシステム要件などを定める「BIM実行計画書」の作成を求める。部材や設備機器などの3次元モデルには、メーカーが特定されない汎用(はんよう)的なオブジェクトを活用する。
 さらにこの業務では、同省が生産性向上技術と認定した「鉄筋の工場先組・現場地組」と「フレキシブルダクト」の採用を前提に設計をまとめる。
 20年度はこの他、ICT技術を活用した受発注者間の情報共有にも取り組む。19年度に工事で本格活用に踏み切ったASPは、設計業務にも活用を拡大。遠隔臨場も試行し、監督職員が現場を訪れずに画像・音声配信で監督・検査を行う。工事・設計業務の打ち合わせにはWEB会議も導入する。

提供:建通新聞社