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2021/03/01

i−Con大賞 20年度の受賞者は26者

 国土交通省は、建設現場の生産性を高める先進的な企業・団体を表彰する「i−Construction大賞」の2020年度の受賞者を発表した。20年度の受賞者は26者(国土交通大臣賞5者、優秀賞21者)で、「工事・業務部門」の大臣賞は、高知県発注のICT活用工事を施工した高橋建設(高知県)が受賞。「地方公共団体の取組部門」は富山市、「i−Construction推進コンソーシアム会員の取組部門」では、三井住友建設、北海道岩見沢農業高校、助太刀(東京都)がそれぞれ大臣賞を受賞する。
 i−Con大賞は、現場の生産性を高める優れた取り組みを表彰し、ベストプラクティスとして全国に展開する試み。公共工事の発注者が推薦する「工事・業務部門」の他、地方自治体が主体となった「地方公共団体等の取組部門」、新技術の現場実装や研究開発、ベンチャー企業などに対する「i−Construction推進コンソーシアム会員の取組部門」の3部門で、大臣賞と優秀賞を選ぶ。
 20年度に工事・業務部門で大臣賞を受賞した高橋建設は、高知県が発注した道路改良工事でICT建機を積極的に活用。急斜面で危険な起工測量・丁張設置、職員の現地確認を回避するため、3次元測量で立ち会い時間を短縮し、作業の安全性も向上させた。
 ミニバックホウの3次元マシンガイダンスは全国初の試みで、山間部の工事への小型ICT建機活用の有効性を証明した。
 富山市は、インフラの維持管理の効率化を図るため、「富山センサーネットワーク」を構築。橋梁、除雪、河川の各分野でデータ活用による生産性向上を図った。
 i−Construction推進コンソーシアム会員の取組部門では、鉄筋配置・結束作業をロボットアームで自動化する鉄筋組立自動化システムを開発した三井住友建設、ICT施工と従来施工の施工比較などを行った北海道岩見沢農業高校が大臣賞を受賞。
 助太刀は、技能者と建設会社のマッチングアプリを軸として、求人・ファクタリング・労災保険・工具修理・建機レンタルのワンストップサービスが評価され、同じく大臣賞を受賞した。

提供:建通新聞社