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中央ニュース

2021/09/30

インフラツーリズム拡大へ手引き見直し

 国土交通省は9月29日、インフラツーリズム有識者懇談会の第8回会合を開いた。モデル地区の進捗状況と今後の進め方を確認した他、「インフラツーリズム拡大の手引き」の見直しに向けた議論を始めた。
 「インフラツーリズム」(インフラ施設を観光資源とする取り組み)について、現在全国7地区のモデル地区で試行中。対象施設は鳴子ダム、八ツ場ダム、天ケ瀬ダム、来島海峡大橋、鶴田ダム、白鳥大橋、日下川新規放水路。各地区でインフラ施設見学の深度化、地域の観光資源と連携したツアーイベントなどを通して、国民のインフラへの理解を深めたり、インフラを活用した地域の課題解決につなげてもらったりする。
 本年度は下半期にモニターツアーなどの実施が見込まれている。来島海峡大橋では民間事業者による宿泊付き施設見学ツアー(モデル事業)を実施する予定。モデル事業の効果を検証し、地域での自主的なインフラツーリズムの実施につなげていく。
 インフラツーリズム拡大の手引きは、本年度末の改訂を予定。今回の会合で改訂の方向性を示した。通常、観光事業を行っていないインフラ施設の管理者にツーリズム(観光・旅行)そのものの理解を深めてもらうため、拡大に必要となる組織作りなどの取り組み事項をフロー図で分かりやすく掲載していく。

提供:建通新聞社