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2022/02/04

代金回収日数が89日に短縮 生コン卸調査

 全国生コンクリート卸協同組合連合会(山下豊会長)は、組合員と建設会社との取引適正化に関して、第43次(2021年度)の代金回収決済条件調査の結果を発表した。総回収日数の平均が、前年度と比べ2日短縮して89日になった。また、「現金100%」の支払いが、前年度より2・7ポイントアップして48・7%に改善した。
 建設会社との21年4〜9月の取引の実態について、組合員の協力を得て調べた。調査項目は@締切日から支払日までの日数A出来高に対する支払率B現金・手形比率C手形サイトD締切日から現金化までの総日数―。回答件数は345件だった。
 締切日から支払日までの日数は、「30日以内」が48・7%で、前年度より1・0ポイント減少。「31日以上」が51・3%に増えた。
 出来高に対する支払い率は、「100%」が0・6ポイントアップし、95・4%になった。翌月清算や完了時精算など「保留」は4・6%に減った。
 現金と手形の比率では、「現金100%」が2・7ポイント増加し48・7%になった。14〜18年度調査では35〜36%台で推移していたが、19年度に41・9%に上昇。その後も改善が進んでいる。
 「手形100%」は0・3ポイント減少して37・1%。現金と手形の複合は2・4㌽減少して14・2%になった。
 手形サイトは「120日以内」が98・9%で、2・1ポイントアップした。
 締切日から現金化までの総日数は、「60日以内」が2・6ポイント増加し39・1%、「60日以上150日以内」が3・6ポイント減少し45・5%になったが、「151日以上」が15・4%と1・0ポイント増えた。
 その結果、総回収日数の平均が2日短縮して89日になった。この日数は、19年度に95日と100日を切り、20年度は91日、21年度は89日と短縮が進んでいる。
 一方、組合員である販売店から生コンクリート協同組合への平均支払日数は67日。販売店の総回収日数の平均89日に対して22日の差があり、その間の金利負担と代金回収リスクを販売店が負っている格好だ。

提供:建通新聞社