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中央ニュース

2022/02/08

直轄土木の積算システムを改良

 国土交通省は、直轄土木工事の積算システムを改良し、職員が手作業で入力している数量や条件などの設計成果を自動で入力できるようにする。官庁営繕の積算システム(RIBC2)を参考に、システムを改良する。自動入力により計算ミスの防止や作業日数の縮減など、行政側の省力化が期待される。
 直轄土木工事の積算システムでは、各種データがデジタル化される中、設計者が電子納品した数量や条件などの設計成果を、国交省の職員が全て手動で積算システムに入力し直している。このため、繁忙期には計算ミスが増えたり、作業日数が超過したり、事業執行に影響が生じる可能性が高くなっている。
 積算システムの改良では、併せて積算基準改定で必要となる工事実績データ(施工実績、経費など)の収集システムの改良も検討する。工事実績データと連携させることで、別途実施している諸経費調査や歩掛調査の省力化にもなる。
 将来的には、積算の効率化を目的に、BIM/CIMを基本とした積算体系への移行を視野に入れる。
 営繕のRIBC2は、発注者と設計者が同じシステムを使えるようにしており、設計者が直接データを入力するため、発注者が手作業で入力し直す必要はない。

提供:建通新聞社