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2022/06/17

地域の老朽インフラ 群♀ヌ理へ提言案

 国土交通省は、地域に点在している老朽インフラを広域・統合的に群≠ニして管理する「地域インフラ群再生戦略マネジメント(仮称)」に転換すべきとする提言案をまとめた。6月16日に開いた社会資本メンテナンス戦略小委員会で示した。
 高度成長期以降に整備されたインフラ施設が一斉に更新時期を迎える中、技術者が不足しがちな小規模な自治体で老朽対策が進みにくい現状を提示。今後のインフラメンテナンスでは、各地域の将来像を踏まえた地域戦略に基づき、地域の老朽インフラを広域的、総合的に維持管理する体制の構築が必要とした。
 この他、▽維持管理・更新費の将来推計の見直し▽AI・新技術の活用を見据えたメンテナンス体制の構築▽市町村での新技術・民間活力の導入▽技術伝承によるメンテナンスの生産性向上▽メンテナンス活動での国民とのパートナーシップ構築―などを、速やかに実施すべき施策として盛り込んだ。
 国交省は、2012年の中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故をきっかけに、翌13年を「社会資本メンテナンス元年」と位置付けた。その後10年間のインフラメンテナンスの取り組み成果、課題を整理し、今後取り組むべき施策を提言案としてまとめた。

提供:建通新聞社