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2022/08/08

主要建設企業の春闘 賃上率10年で最大

 厚生労働省がまとめた2022年の「民間主要企業春期賃上げ要求・妥結状況」によると、建設業の賃上げ率は2・75%だった。岸田内閣が「新しい資本主義」の実現に向けて経済界に求めている賃上げ目標の3%にはわずかに及ばないものの、直近10年間で最高の賃上げ率となった。また、前年比で賃上げ率がアップするのは18年以来4年ぶりとなった。
 定期昇給込みの賃上げ額を把握できた、資本金10億円以上かつ従業員1000人以上の労働組合のある企業を対象にまとめた。建設業は30社。賃上げ率2・75%は、全20産業の中で「鉄鋼」(3・04%)、「金融・保険」(2・99%)、「精密機器」(2・78%)に次いで4番目の高さだった。
 建設業の賃上げの妥結額は9334円で、要求額の8911円を上回る結果となった。妥結額は全産業で「精密機器」(9511円)に次いで2番目。
 全産業の賃上げ率は2・2%、賃上げ額は6898円でいずれも前年を上回った。また、コロナ禍前の19年の水準をわずかに上回った。

提供:建通新聞社