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中央ニュース

2022/11/28

BIMで確認申請 25年度に試行開始

 国土交通省は、BIMを活用した建築確認申請の試行を2025年度に始める。今後、確認データの書き出し・読み込みルールを策定する。11月25日に建築BIM環境整備部会を開き、具体的なロードマップとなる建築BIMの将来像と工程表の改訂に向けたタスク案を示した。
 タスク案によると、BIM成熟度をレベル0〜3の4段階に分類。25年度までにBIM間のデータ連携環境(レベル2)を実現することとした。
 以降、BIMによる建築確認申請の試行をはじめ、BIM以外のソフトや多様なデジタルデータとの連携(レベル3)の取り組みを進めていく。
 BIM間のデータ連携環境の実現では、BIM属性情報の標準化のルールやBIMによるコスト算出手法の策定、PLATEAU(プラトー)との連携検討などに取り組む。
 BIM確認申請の試行については、25年度までに確認データの書き出し・読み込みルールを策定する他、確認用の共通データ環境(CDE)を構築する。試行を行った上で、必要な機能改善を実施し、普及につなげる。
 維持管理・運用段階でのBIM活用の方向性も示した。建物用途や管理主体に応じて異なる活用方法を類型化するとともに、標準形を整理する。
 会合では、冒頭、宿本尚吾国交省建築指導課長は、「BIM活用が新たなフェーズに入った。補正予算案に関連事業費80億円を計上した。BIMによる確認申請の実施を前提に、BIMの普及に取り組んでいく」とあいさつした。

提供:建通新聞社