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2023/03/06

BIM/CIM原則適用 港湾も4月から

国土交通省は、2023年度から港湾分野の工事にBIM/CIMを原則適用する。土木工事で示した考え方と同様に、未経験者でも取り組める「義務項目」と、より高度な「推奨項目」に分けて3次元モデルの活用に取り組む。3月3日に開いた有識者会議で方針を示した。
 港湾分野では、港湾工事(構造物工事)と海岸工事(港湾に関わる海岸)で原則適用する。工事規模にかかわらず全案件に適用する義務項目では、作成済み3次元モデルの閲覧などによる活用に取り組む。一方、推奨項目は、A等級以上の工事で発注者指定、A等級未満で受注者希望により実施し、より高度な3次元モデルの活用を求めていく。
 委託業務については、施設のできあがりイメージの3次元モデルによる確認などを義務項目とし、「細部・実施設計」でのみ必須とする。「測量・地質調査」「予備・基本設計」では受注者が希望した場合にのみ設ける。一方、より高度な推奨項目は「細部・実施設計」「測量・地質調査」「予備・基本設計」のいずれも受注者の希望により実施する。
 原則適用に併せて「BIM/CIM事例集 港湾編ver.2」を作成する。活用実績を23のカテゴリーに分け、各カテゴリーで3次元モデルを活用した際の効果や課題を掲載する。

提供:建通新聞社