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中央ニュース

2023/03/08

橋梁点検の資格要件化へ 対象要件明示

 国土交通省は、直轄橋梁の点検業務で、担当技術者(点検員)に求める資格要件を明確にした。4月1日以降に入札手続きに入る橋梁点検または診断業務で適用していく。地方整備局や北海道開発局などに通知した。
 点検員に求める主な資格要件は、▽技術士(建設部門または総合技術監理部門)▽博士(工学)▽国土交通省登録技術者資格▽RCCM(国土交通省登録技術者資格除く)▽道路構造物管理実務者研修(橋梁初級T)の履修―などとした。
 直轄橋梁の点検業務の委託入札では、点検業務を統括する管理技術者の資格要件として、受注者に技術士や博士号、土木学会認定技術者などを求めている。一方で、点検業務に従事する点検員については、保有資格を総合評価の中で加点評価するものの、有資格者の配置は入札参加要件で求めていない。
 国交省では、道路橋などの2巡目以降の定期点検に向け、点検員の資格保有を要件化することで、点検・診断の質の向上につなげる。資格を持つ点検員の裾野を広げながら、自治体管理橋梁への普及にも取り組むとしている。
 対象の資格要件のうち、道路構造物管理実務者研修に関しては、「道路橋定期点検に関する技術者プログラム」として、テキストや参考資料を国交省ホームページに掲載している。

提供:建通新聞社