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2023/03/08

水道の基幹管路 耐震化率は41%に

 厚生労働省がまとめた、水道の基幹管路の耐震化率(2021年度末時点)は41・2%で、前年度から0・5ポイント上昇した。国土強靱(きょうじん)化に向けた計画では28年度末までに60%以上に引き上げるとの目標を掲げている。達成には、平均して毎年度2・6ポイントアップという大幅な耐震化のスピードアップが必要になる。
 基幹管路は導水管や送水管などで、全国の総延長は11万4461`。このうち、地震でも継ぎ目が外れない耐震管を採用していたり、地盤の安定性を確保している耐震適合性のある管の延長は4万7208`となっている。自治体別では、神奈川県の73・1%をはじめ首都圏が比較的高い一方で、高知県は23・2%にとどまるなど、自治体間で進ちょくに大きな差があった。
 この他、浄水施設の耐震化率は39・2%で、1・2ポイントの上昇。処理系統の全てを耐震化するには施設停止が必要なため、工事の推進に制約があるとした。浄水場については25年度末までに41%に引き上げることを目標としている。
 配水池の耐震化率は62・3%で、1・5ポイントの上昇。25年度末までに70%を達成したい考えだ。

提供:建通新聞社