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2023/07/18

不調続きの万博に斉藤大臣 最大限の協力を

 2025年大阪・関西万博のパビリオン建設で入札不調が続いている状況について、斉藤鉄夫国土交通大臣は、建設業を所管する立場から、「適正な価格と工期での発注が行われるよう、経済産業省と日本国際博覧会協会に求めていきたい」とした。併せて、万博の成功に向けて最大限協力する方針も示した。7月14日の定例会見で記者の質問に答えた。
 万博協会によるパビリオン建設工事の発注では、入札不調が相次いでおり、施工業者から開催に間に合うのか不安視する声が上がっている。国交省では、業界の懸念を聴取・整理し、経産省と万博協会に周知。業界からは「各パビリオンの設計や入札の情報が不足している」「予算と費用のかい離がある」「工期が厳しい」「下請けの特に設備系の確保が困難」といった不安の声が聞かれたという。
 斉藤大臣は、「建設業界は現在、賃上げや働き方改革に取り組んでおり、価格転嫁も含め、適正な価格と、労働基準法令を順守できる適正工期での受注の2点が不可欠だ」との考えを示した。その上で、「経産省と万博協会からの要請を業界にも周知しつつ、適正な価格と工期での発注が行われるよう、関係者らに求めていきたい」と述べた。

提供:建通新聞社