トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2023/07/26

建設トップランナーフォーラム「#戦略的広報のすゝめ」@

 建設業・農林水産業の魅力を若い世代に伝え、業界のイメージ向上、担い手の確保・育成につなげたい−。伝えたい情報を若者のハートに『刺さる』ように届けるには、何をどのように発信すれば良いのか。人手不足の時代にあって、若年世代に向けた広報活動の重要性が指摘されるなか、情報発信の在り方が注目されている。建設トップランナー倶楽部(米田雅子代表幹事)は、6月23日に東京・イイノホールで第17回建設トップランナーフォーラム「#戦略的広報のすゝめ」を開催した。業界や自分たちの仕事の魅力を若者へアピールしようと、さまざまな工夫を凝らした取り組みを紹介。7件の事例発表とトークセッションなどがあった。フォーラムの模様は全国にオンラインで配信され、来場関係者を含めた参加者は1000人を超えた。
◇ ◇ ◇
 オープニングでは、写真家・山崎エリナ氏が登壇。世界を旅しながら芸術的な視点を意識しつつ写真を撮ってきた山崎氏。2017年からは工事現場で働く人たちの写真を撮り続ける。現場で懸命に汗を流す人たちに魅せられて約6年。「建設業の仕事は使命感にあふれている。とてもかっこいい。どうか自信を持って自分たちの仕事の魅力を発信してほしい」と激励した。建設業に従事する人たちの情熱や誇りを作詞・作曲した「この空の下で」を披露。自身が撮影した写真のスライドをバックに美声で聴講者を魅了した。
 斉藤鉄夫国土交通大臣は、あいさつで地域建設業界に対し「社会資本の整備・維持管理の担い手であり、同時に災害時には最前線で地域の守り手として重要な役割を担っていただいている」と謝意を示した。さらに、就業環境の改善とともに、「建設業への理解促進、イメージ向上のために広報を戦略的に進めることが重要」と話し、「給与・休暇・希望」の新3Kに「かっこいい」を加えた新4Kの魅力的な産業となるよう、「皆様と一体となって、しっかり取り組みたい」と結んだ。
 野村哲郎農林水産大臣の祝辞を角田秀穂政務官が代読。国内市場の縮小、生産者の減少・高齢化といった課題を抱える農業だが、魅力発信へ「本日の事例発表を参考に、今後とも積極的に広報に取り組んでいく」と述べた。
 元国土交通大臣の太田昭宏氏は、人手不足の時代を乗り越えるために、大勢の若者が集い、外国人も日本人と同等の給与待遇で入職できるような魅力ある職場づくりが必要との考えを示した。
◇ ◇ ◇
 全国の建設専門紙20社が加盟する「地方建設専門紙の会」が第17回建設トップランナーフォーラムを取材しました。全10回で連載します。
(地方建設専門紙の会)