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2023/10/16

CCUSの”格安”サービス きょうから受付

 建設業振興基金とコムテックス(富山県)が連係して取り組む、電話発信で入場登録できる建設キャリアアップシステム(CCUS)認定システム「キャリアリンク」(簡易版)の申し込み受け付けが10月16日からスタートする。プラン名は「CCUSかんたんスタートキャンペーン」。小規模現場を請け負っている元請け業者向けのサービスで、従来と比べて費用が大幅に安価になる。申し込み期限は2026年3月末。
 このキャンペーンでは、初期費用と技能者のカードタッチ数への出面課金を基金が全額負担する。このため、元請け業者側で必要となる費用は主に基本料金(1セット当たりの年額1万5000円、最大5セット)のみとなる。標準的な「スタンダードプラン」と比べて、費用を10分の1程度に抑えることができる。
 キャリアリンクでは、技能者が現場に入場する際、決められた電話番号に発信して着信履歴を残すだけで、自動的に入場記録が登録される。元請け業者では、施工体制情報などの入力作業が省略できる。このため、住宅リフォームなど小規模現場の工事を請け負う事業者の間で、就業履歴の蓄積を促進するため利用が広がっているという。
 簡易版の申し込みは、専用のウエブサイト(https://www.ctx.co.jp/careerlink/campaign)で受け付ける。受け付け後10分程度でサービスが利用できるようになる。
 また、キャンペーン期間終了後にスタンダードプランに切り替える場合、初期費用(10万円)が不要となる。
 CCUSの登録技能者は120万人を超えた。その一方で、特に地方や小規模現場で就業履歴の蓄積が進んでいない。技能者がCCUSのレベル判定を受けるには就業履歴の蓄積が必要で、技能者の処遇改善の観点からもCCUSのさらなる活用促進が求められている。
 こうした現状を踏まえて基金では、住宅リフォームなどの小規模現場にターゲットを絞り、簡易な入退場管理デバイスの実証を計画していた。

提供:建通新聞社