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2023/12/18

22年度の不法投棄 25%増の134件に

 環境省のまとめによると、2022年度に新たに判明した産業廃棄物の不法投棄は134件で、前年度と比べ25・2%増加した。投棄量は4・9万dで、前年度の2・2倍と大きく増えた。静岡県掛川市と兵庫県加西市、同県上郡町で報告された大規模投棄が合計1・7万dを占めた。また、建設系廃棄物が件数、投棄量ともに全体の約8割に上った。
 不法投棄を実行者別に詳しく見ると、57件、1万6236dは排出事業者によるもの。この他、無許可業者が7件、1万4177dを投棄。許可業者による投棄も2件、3425dあった。
 不法投棄された廃棄物のうち建設系廃棄物は101件あり、件数ベースで全体の75・4%を占めた。内訳はがれき類が49件、がれきやガラスなどの安定型産廃と木くず、紙くずなどその他の産廃が混在している「建設混合廃棄物」が36件、木くずが13件、汚泥が1件だった。
 建設系廃棄物を投棄量ベースで見ると、3万8472dとなり、全体の77・9%だった。このうち、建設混合廃棄物が3万3441dと大半を占めた。この他、がれき類が3426d、木くずが814d、廃プラスチック類が695d、汚泥が97dあった。
 都道府県・政令市が把握した産廃の不法投棄のうち、1件の投棄量が10トン以上のものを集計した。不法投棄の件数は1998年の1197件をピークに、2000年代に大きく減少。近年は150件前後で推移している。

提供:建通新聞社