トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2023/12/28

特定技能の業務災害 1月から新補償制度

 建設技能人材機構(JAC)は、建設分野の1号特定技能外国人向けの新たな補償制度を始める。国が運営する労災保険の「上乗せ補償」となる。保険料はJACが負担するため、受け入れ企業の金銭的負担は生じない。特定技能外国人には、「さらなる福利厚生の充実・働きやすさ向上」、受け入れ企業には、「人材の雇用・定着」といったメリットがある。1月1日以降の業務災害から適用する。
 同保証制度は、国の労災保険の給付対象となる業務災害により、1号特定技能外国人が死亡したり、負傷した場合に、労災保険に上乗せする形で適用する。上乗せ補償は、死亡見舞金が500万円、後遺障害見舞金が10〜500万円、休業補償が短期(4〜30日)が5万円、長期(31日以上)が10万円となる。
 後遺障害補償については、労災保険と同様の14等級に分け、等級に応じた見舞金が支給される。
 主な補償事例は、▽足場から落下し頭を強打し死亡▽現場で建設車両にひかれた際のけがにより後遺障害を被った▽荷崩れした積み荷の下敷きになり骨折し入院―など。
 保険金の請求は、業務災害が発生した場合、まず該当者となる1号特定技能外国人が厚生労働省に労災保険の給付請求を行う。厚労省から給付決定の通知があり次第、受け入れ企業に給付決定書のコピーなど必要書類を提出する。これを受け、受け入れ企業が本人に見舞金を給付する。
 その後、受け入れ企業は、保険のコールセンターに給付決定書と見舞金の給付を証明する資料を提出することで、保険金を受け取ることができる=イメージ図。
 保険のコールセンターはインシュアランスサービス(東京都中野区)。問い合わせはフリーダイヤル0120(514)049。

提供:建通新聞社