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2024/02/28

インフラメンテナンス賞 多々羅大橋などにプロジェクト賞

 土木学会(田中茂義会長)は、2023年度「インフラメンテナンス賞」の授賞対象を決定した。大賞を構成する@プロジェクトAチャレンジBエキスパート、マイスターC特別D優秀論文―の五つの賞のうち、プロジェクト賞に「多田羅大橋他2橋耐震補強工事」など5件を選んだ他、チャレンジ賞9件、エキスパート賞10人、マイスター賞16人、優秀論文賞6編を贈ることを決めた。
 インフラメンテナンスに関連する優れた事業や人・団体、技術、論文を評価して共有し、メンテナンスに携わる人の意欲向上につなげる。21年度に創設し、今回で3回目となる。「インフラメンテナンス・シンポジウム」に合わせ、2月28日に土木学会講堂(東京都新宿区)で表彰式を開く。
 各賞の授賞者と内容は次の通り。
■プロジェクト賞
 ▽多々羅大橋他2橋耐震補強工事―本州四国連絡高速道路会社、IHIインフラシステム▽那覇港(泊ふ頭地区)臨港道路(港湾1号線)(改良)橋梁支承取替工事―沖縄総合事務局開発建設部、IHIインフラシステム▽第一セブ・マクタン橋の健全度調査および緊急補修工事―オリエンタルコンサルタンツグローバル▽重交通路線における社会的影響を最小化した幅員方向分割工法による大規模リニューアルプロジェクト―中日本高速道路会社名古屋支社、大林組・本間組・加藤建設特定JV▽矢板工法トンネルへの全国初のインバート設置工事―東日本高速道路会社新潟支社長岡管理事務所
■チャレンジ賞
 ▽腐食測定機「DrCORR(ドクター・コロ)を用いた完全非破壊による鉄筋コンクリート構造物の鉄筋の腐食速度推定技術―東京理科大学、港湾空港技術研究所、飛島建設▽水中可視化技術の開発と社会実装―いであ▽海洋および港湾構造物の維持管理に係る技術者の育成と資質の向上による社会貢献―海洋・港湾構造物維持管理士会▽腐食した鋼製排水管(エルボ管)の効率的な応急補修技術の開発および実装―首都高速道路会社、首都高技術、光海陸産業▽AIによる橋梁インフラ点検・診断システムの導入〜山口県の市町も含めた取組み〜―山口県土木建築部道路整備課、日本工営▽苫小牧港独自の点検診断要領の策定等、持続可能な維持管理に向けた工夫―苫小牧港管理組合▽木曽川上流におけるAI画像解析等を活用した河川維持管理の効率化・高度化―オリエンタルコンサルタンツ、スカイマティクス、国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所▽プルーフローリング試験のデジタル化技術「プルフロ・i」の開発―NIPPO▽予防保全型メンテナンスの構築を目指したAI舗装点検システムの開発(GLOBAL−EYES)―青森県、ニチレキ
■エキスパート賞(敬称略、以下同じ)
 ▽江幡一男▽太田裕之▽狩野裕之▽佐々木一夫▽曽田信雄▽仲谷伸人▽橋爪昭広▽兵頭武志▽村野益巳▽吉田高樹
■マイスター賞
 ▽市川篤司▽垣尾徹▽上東泰▽坂手道明▽桜井順▽佐藤欽也▽七五三野茂▽長尾晃▽野澤伸一郎▽樋野勝巳▽真下英人▽松村英樹▽森尾宣紀▽守分敦郎▽矢島秀治▽吉川國夫
■優秀論文賞
 ▽「橋梁の通行規制による道路利用者の社会的損失の計測」―大坪千夏ら▽「跨線橋の定期点検における効率化の取組み」―後藤幹尚ら▽「マルチチャンネル衝撃弾性波法に基づくPC橋梁に作用する合成曲げ応力の非破壊評価手法」―内田慎哉ら▽「下水道管渠メンテナンス実態の俯瞰的把握−全国自治体の類型化と比較分析−」―荒川雄介ら▽「塩害環境下における鉄道コンクリート橋梁の維持管理手法の提案」―鵜澤星一ら▽「鋼床版デッキプレート・U リブ溶接部に発生する疲労き裂に対する開口合成PAの適用」―平山繁幸ら

提供:建通新聞社