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2025/06/06

中小建設業7割が賃上げ

 日本商工会議所と東京商工会議所の調べべによると、建設業の中小企業の71・1%が2025年度に正社員の賃上げを実施、予定していたことが分かった。賃上げした企業の内訳を見ると、30・4%は「業績が好調・改善しているため実施」と回答したのに対し、40・7%は「業績の改善は見られないが実施」と回答。約4割が人材確保や流出を防ぐため、防衛的に賃上げしている。
 「賃上げは未定」と回答した企業は23・8%で、「賃上げを見送る」と回答した中小企業は5・2%。見送りを決めた企業の割合は、卸売業に次いで低い結果となった。
 賃上げ額(加重平均)は1万1429円で、賃上げ率は前年比0・62ポイント増の3・91%。賃上げ率は、全産業平均の4・03%と同程度となる。
 賞与・一時金の支給・支給予定については、建設業の中小企業の26・0%が前年度を上回る水準、40・5%が前年度並みの支給を決めている。前年度を下回る水準で支給する企業が3・8%、支給するが水準は未定とする企業は16・6%、支給を含め未定とする企業は10・7%。支給しないと回答した企業は2・3%だった。
 調査は25年4〜5月に実施。建設業の回答者数は543社だった。

提供:建通新聞社