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2026/03/03

建設業の熱中症、過去最多に 2025年の死傷者数28.9%増

 厚生労働省は、2025年に職場で発生した熱中症による死傷災害の発生状況(速報値)をまとめた。建設業の死傷者数は278人で、前年に比べて28・7%増と大幅に増え、過去最多となった。このうち死者数は5人で、全産業の死亡者数15人の3分の1を占めた。
 過去5年間の建設業の死傷者数を見ると、コロナ禍の影響で死傷者数が減った21年から4年連続で増加している。死者数は減少傾向にあるものの、過去5年間の累計の死亡者数は48人と、全体の39・7%を占めている。
 全産業の熱中症による死傷者数は1681人。統計を開始した05年以降で最多となった。死傷災害の約7割は、7〜8月の2カ月間に集中して発生しているが、25年は6月の死傷災害件数も多く、前年同月比で約4・8倍となる258人が熱中症になった。
 全産業の死傷者数を年代別に見ると、50代以上が全体の51・6%を占めた。加齢で身体機能が低下している高年齢者は、熱中症発症リスクだけでなく、死亡災害に至る割合も高くなっており、死者数は40代以上に集中している。
 建設業の死亡災害は、40代が1人、50代が3人、60代が1人。給水用の配管工事や、資材の運び入れ作業、除草作業、材料の手渡し作業、解体作業などに従事していた際に熱中症を発症している。工事現場で交通誘導などに従事している警備業でも、2件の死亡災害が起きている。

提供:建通新聞社