農林水産省は、4月以降に入札公告する工事の現場環境改善費について、積み上げ計上の熱中症対策費の上限を撤廃する。これまでは、現場管理費率で計上される額の50%を上限としていた。上限を撤廃することで、小規模な土地改良工事でも十分な熱中症対策が講じられるようにする。本社経費などに充てる一般管理費等率も引き上げる。
本社経費が上昇している実態を踏まえ、工事原価が500万円以下の場合の一般管理費等率は25・13%、30億円超えの場合は10・63%に引き上げる。直接工事費1億円の工事の一般管理費は約160万円増加することとなる。
農水省の直轄工事では、遮光ネットや大型扇風機、送風機、給水機、日よけテント、ミストファン、休息車の配置など、現場の施設や設備の費用を積み上げて計上する。小規模な土地改良工事の現場では、上限により熱中症対策費に充てられる費用が少なく、十分な対策を講じられないケースがあった。
4月以降に入札公告する工事では、事業者は監督職員と必要性を協議した上で、上限なしで積み上げ計上できるようになる。
現場環境改善の取り組みでは、この他に快適トイレの費用計上の上限額と設置基数の上限も見直す。1カ月借りる場合の上限額は1基5万7000円。設置基数は現場ごとに監督職員と協議する。
週休2日を達成した工事の労務費、共通仮設費、現場管理費に対する補正措置は廃止する。週休2日の取得促進を目的として試行的に実施してきたが、諸経費の積算と実費との乖離(かいり)が解消されたと判断した。
歩掛の見直しでは、地すべり防止工(ふとんかご)の歩掛を引き下げた他、ため池堤体盛立工の歩掛を新たに設定した。
提供:建通新聞社