帝国データバンクがまとめた2025年度の企業倒産集計で、建設業の倒産件数が過去10年で最多の2041件(前年度比5・6%増)となったことが分かった。全業種の傾向として、物価高や人手不足のあおりを受けた倒産が目立った。建設業は特にこの影響が強く表れており、物価高・後継者難の要因での倒産件数が全業種で最多となっている。
全業種の倒産件数は、前年度比3・5%増の1万0425件で、2年連続で1万件を超えた。一方で、負債総額は31・0%減の1兆5537億8100万円で、2年続けて前年度を下回っている。帝国データバンクは、小規模倒産が大半を占めているとし、「物価や人件費の上昇分を、販売価格に転嫁できていない中小零細企業の実態が浮き彫りとなった」としている。
業種別の倒産状況を見ると、建設業の25年度倒産件数は、サービス業の2677件、小売業の2233件に続き、全業種で3番目に多かった。
要因別で見ると、人手不足による建設業の倒産件数は112件で、サービス業の114件に次いで多かった。物価高は247件、後継者難は123件と、いずれも全業種で最多となった。
帝国データバンクは、中東情勢の悪化を受けた原油の価格高騰・供給量の減少により、経営が継続できなくなる企業の増加を懸念する。さらに、コスト上昇や価格転嫁に対応できない企業が倒産することで、「夏ごろから倒産が急増する懸念がある」と指摘する。
提供:建通新聞社