日本建設業連合会(日建連、押味至一会長)の調査によると、ICT活用工事で使用する建設機械の損料や出来形管理費について、実際の費用と積算に乖離(かいり)が生じていた会員企業の現場が28%あったことが分かった。ICT活用工事では、発注者から受け取った3次元データを「活用できなかった」と回答した現場も33%あった。
機械損料などの実費と積算との乖離状況を発注機関別に見ると、乖離があると回答した現場の割合が最も高かったのは、高速道路会社の53%で、電力会社が40%、国(道路・河川)が34%だった。
ICT活用工事の調査・設計段階で作成され、発注者から受け取った3次元データを施工段階で利用する際、施工者がデータを編集しないと活用できなかった現場は33%で、こちらも高速道路会社が45%と割合が高く、国(道路・河川)も44%と全発注機関の平均を超えている。
現場のICT活用を巡っては、遠隔臨場のために通信環境を現場に整えている現場は全体の55%、遠隔臨場以外の用途で通信環境を整備している現場は43%あった。
現場のICT活用が進み、BIM/CIMの活用、自動化施工、リアルタイムの情報共有など、通信環境が施工管理に必要不可欠なインフラとなっているものの、遠隔臨場以外の理由で発注者が費用負担している現場は38%にとどまる。
日建連は、通信不感地帯などで受注者負担で通信環境を整備しているケースも多いとして、発注者の費用負担を拡大するよう求めている。
提供:建通新聞社