経済産業省は5月15日、AIトランスフォーメーション(AX)によって強い地方経済を実現するため、AXに取り組む長野県など4県の知事との意見交換会を開いた。赤澤亮正経産相は、地方の中小企業によるAX推進が「強い日本経済の実現に向けた勝ち筋になる」と強調。関係省庁と連携し、地方の取り組みを後押しする考えを示した。
AXは、AIの導入によって業務や組織の在り方、ビジネスモデルを変革する取り組み。経産省は、AXの普及によって現場・現業型職種の付加価値が高まり、ITツールを駆使して現場で働く「ライトブルーカラー」の活躍が広がるとみている。
特に、意思決定の速さや柔軟な対応力を持つ中小企業の方が、AXによる飛躍的な成長の可能性があるとして、文部科学省や総務省など関係省庁と連携し、地方でのAX推進を進める。
理工系・デジタル人材や現場人材の育成・確保を進める他、DXにとどまらず、AXを実装する中小企業への支援を充実させる方針だ。
意見交換会では、長野県、岩手県、鳥取県、山口県がそれぞれの取り組みを紹介し、AXに取り組む地方自治体への支援強化を要望した。鳥取県は、建設業向けAIプログラムや、不法・危険盛土を検出するアルゴリズムの開発を支援。AIを活用したドライブレコーダー画像の解析結果を道路舗装の修繕計画策定などに活用していることも紹介した。
4県は、AX推進の指針策定や、AX社会に必要な人材像・育成プロセスの明確化、AIを使いこなす人材を地方で継続的に育成・確保できる仕組みづくりなどを求めた。
提供:建通新聞社