国土交通省は、道路維持管理の高度化・効率化に向け、直轄国道の巡回に自動運転車両を導入する。26年度から、一部区間での実証に向けた検討を開始する。実証で得た走行データは、自動運転車両の開発メーカーに提供し、自動運転車両の早期社会実装を促す。
6月8日に開催した、自動運転社会実現本部の会合=写真=で、沓掛敏夫道路局長がこうした考えを説明した。
道路巡回のほかにも、自動運転車両が道路維持管理に活用が見込まれるケースも報告。除雪・凍結防止剤の散布や清掃・散水、道路規制の標識車として活用する案を示した。さらに、道路の異常検知にAIを活用するなど、自動化技術と自動運転車両を組み合わせることも想定している。これらの取り組みにより、巡回頻度や作業員の安全性を向上させる。
自動運転車両の社会実装を想定して、道路空間の在り方も検討する。歩行者や自転車、自動運転車両が、安全で円滑に移動できる道路空間の確保をテーマに議論し、ガイドラインとしてまとめる考え。
自動運転社会実現本部に出席した金子恭之国交相は、直轄国道の巡回に自動運転車両を活用するとの沓掛道路局長の説明に対し、「取り組みを確実なものするよう、具体化を進めてほしい」と述べるとともに、「航空や港湾などの分野でも、自動運転車両の積極的な活用検討を求める」と指示した。
提供:建通新聞社