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中央ニュース

2009/08/26

建設業の海外進出支援 10年度に相談体制を整備など 国際展開支援フォーラム提言を受けて国交省

 国土交通省の「建設業等の国際展開支援フォーラム」は、建設業の海外進出を支援するための提言をまとめた。この中で、日本が優位性を持つ建設技術の確認とその展開や、国際建設市場に対応する人材・組織の確保などに向けた取り組みが必要と指摘した。国交省は提言を踏まえ、2010年度から国際建設プロジェクトなどに関する相談体制の整備などに取り組みたい考えだ。
 提言は、@我が国が優位性を持つ建設技術の確認とその展開の促進A海外建設事業における収益性向上やその円滑な実施を妨げる障害の除去B業務の幅を広げるような新しいビジネスモデルの創造C国際建設市場に対応する人材や組織の確保D意欲と能力のある専門工事業者などの海外進出―という五つの視点から、政府と建設業者が取り組むべき事項をそれぞれ整理している。
 政府の取り組みとしては、▽国が国際展開を支援する建設技術やノウハウの特定▽国交省を中心とした相談体制の構築▽国内の公共事業でのコンストラクション・マネジメントなどの活用推進▽国際建設プロジェクトを成功に導くリーダーの養成▽海外建設市場への挑戦をサポートするための施策の検討―などを掲げた。
 一方、建設業者が取り組むべき事項としては、▽有望な建設市場での重点的な受注活動の展開▽完成工事高から収益性を重視する経営への転換▽海外事業実施のための体制整備▽自社の基幹事業を拡大する観点からの海外への事業展開―などが必要とした。

提供:建通新聞社