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2009/11/13

建材に使用「ひる石」にアスベスト、国内で初めて確認 ウンチャイト・リヒテライト混入

 国内の住宅や学校の天井などに吹付け材として広く使われてきたバーミキュライト(ひる石)の中に、米国で住民や労働者に甚大な健康被害を与えて問題となったモンタナ州リビー産のバーミキュライト(角閃石系アスベスト)の混入が国内で初めて確認、報告された。国際標準化機構(ISO)が分析対象としている角閃石(かくせんせき)系アスベスト繊維の建材への混入が確認、報告されたのも国内では初めて。11日、金沢市で開かれた日本労働衛生工学会で東京労働安全衛生センター(東京都)の外山尚紀氏が発表した。
 角閃石系アスベストは、JIS(日本工業規格)法による分析に、偏光顕微鏡と走査電子顕微鏡による分析を追加した国内の4つの建築物から発見。このうち3つの建築物の含有率は、労働安全衛生法施行規則で石綿(アスベスト)とされている0・1%重量を超えており、リビー産のウインチャイト、リヒテライトと呼ばれるトレモライトに類似した繊維であることが判明した。
 吹付けバーミキュライトは、公営団地などの公共建築物や学校の階段部、民間の集合住宅などに吸音や意匠を目的として使用されてきたケースが多いことが分かっている。
 今回、国内ではアスベストとされていないウインチャイト、リヒテライトを含有した建材の使用が確認されたことで、今後、調査済みのバーミキュライト使用建築物の再調査・分析が必要になるとともに、アスベスト含有が確認された場合、建物所有者などには除去などの対応が迫られることになる。
 また、エックス線回折装置だけを使用するJIS法によるバーミキュライトの検出法では、0・5%未満の含有率のアスベスト繊維を見逃す可能性があることが証明されたことにもなるため、現行のJIS法による国内の分析法の見直しを求める声が高まる可能性がある。

提供:建通新聞社