トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2010/07/23

国交省 情報化施工の推進に向け総合評価で加点  3次元データの貸与も 近く通達

 国土交通省は、情報化施工技術を活用した工事の普及に向け、総合評価方式での加点評価や、情報化施工に必要な3次元データの貸与などを実施することにした。これらの施策を盛り込んだ通達を早急にまとめ、各地方整備局に周知する。
 国交省では、グレーダーのブレードなど建機を自動制御するマシンコントロール(MC)と、TS(トータルステーション)による位置情報に基づく出来形管理の情報化施工技術について、2013年度までに一般的な施工技術にする計画だ。
 両技術については、13年度までの目標件数を設定して積極的に導入を進め、一般化する。
 導入を促進するため、情報化施工に必要なTS用の3次元基本設計データを発注者が作成し、施工者に貸与する。情報化施工用のデータはこれまで、施工者が作成・入力しなければならなかった。これを発注者が作成して施工者に貸与することで、施工者の手間を軽減する。貸与するのはTS用のデータだが、国交省では、情報化施工に必要な入力用データの互換性の検討も進め、将来的にはMCなどにも利用できるようにする計画だ。
 このほか総合評価方式での加点評価も行う。施工者が情報化施工の導入を希望した場合、「企業の施工能力」の評価項目で「有用な新技術の活用」として評価する。ただし、発注者が情報化施工の導入を指定している工事の場合は、加点対象としない。
 これらの取り組みを早急に通達としてまとめ、10年度中に開始する。

提供:建通新聞社