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2012/12/21

エレベーター6台に不具合判明 国交省・緊急点検

 金沢市内で発生したエレベーター死亡事故の同型機84台を緊急点検したところ、合わせて6台で不具合が判明したことが国土交通省のまとめで分かった。ブレーキを機能させるバネの長さが短かいケースや、ブレーキ摩耗センサーの接続が外されていたケースが見つかったという。
 エレベーター事故は、10月31日に金沢市内のホテルで発生した。シンドラーエレベータ社(シンドラー社)製の人荷用エレベーターに従業員が乗り込もうとしたところ、戸が開いている状態でかごが上昇。従業員はかごと乗り場に挟まれ死亡した。
 これを受けて国交省は緊急点検の実施を11月13日付で指示。事故機と同型の巻上機を持つ84台は20日以内、基本構造が同じ巻上機を備える約500台は40日以内、その他は120日以内に点検結果を報告するよう求めた。
 今回公表した点検結果は事故機と同型の巻上機を持つ84台に関するもの。それによると、「要是正」「異常あり」とされたものが6台あった。都道府県別の内訳は、群馬県内が1台、埼玉県内が3台、東京都内が2台だった。
 不具合の内容を見ると、6台ともブレーキのバネの長さが製造者が指定する設定値に適合していなかった。このうち、2台については、ブレーキ摩耗センサーの接続が外されていた。ただし、いずれも既に是正済みとなっている。

提供:建通新聞社