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2013/09/13

「中核的センター」11月に最終報告 振興基金の人材確保育成検討会

 建設業振興基金は11日、富士教育訓練センターの機能拡充などを話し合う「建設産業人材確保・育成方針策定会議」を東京都北区の中央工学校で開いた。会合では、富士教育訓練センターの機能を拡充し、地域の教育機関や訓練施設とのネットワーク化を図る「中核的センター」の構築について意見を交換。11月の会合で最終報告をまとめることを確認した。
 11日の会合は、1909年から建設産業の人材育成に関わってきた中央工学校の視察も兼ねて行われた。中央工学校の堀内一秀校長は「近年の建設投資の減少は、建設系の専門学校の入学者数と相関関係にある」と述べ、専門学校の生徒数がピーク時の4分の1に減少している現状を説明した。
 振興基金の内田俊一理事長は「建設産業には工業高校を中心に即戦力となる人材を育成する教育体系があったが、こうした明治以来の工業高校の立ち位置が失われつつある。大学の工学部の役割もあらためて考える必要がある」と人材育成に関する問題意識を示した。
 同会議が6月にまとめた中間報告では、富士教育訓練センターを「中核的センター」と位置付けた建設産業の新たな人材育成の在り方について提言しており、11月までに最終報告をまとめる。富士教育訓練センターについては、国土交通省でも8月に有識者委員会が発足し、施設の建て替えを視野に入れた機能拡充が検討されている。

提供:建通新聞社