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2014/05/26

女性技術者登用のモデル工事 造園などで今夏 国交省

 国土交通省は、同省の直轄工事で「女性技術者の配置」を入札参加条件にしたモデル工事を今夏に試行する。4月に建設業5団体と女性登用に共同で取り組む申し合わせを行い、女性技術者・技能労働者を5年以内に倍増させる目標を打ち出しており、モデル工事もその一環。試行対象には、女性の対外調整能力を生かせる市街地での工事や、感性と生活者目線を生かせる造園工事などを想定している。
 太田昭宏国交相ら同省幹部と、日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会、建設産業専門団体連合会、全国建設産業団体連合会のトップらが会談し、建設業への女性の入職促進と就労継続に取り組む申し合わせを行った。
 5年以内に女性技術者・技能者を倍増させる目標も掲げ、夏までに目標達成に向けた行動計画を策定するとした。
 モデル工事の実施は、4月の会談の中で太田国交相が明らかにしていた。同省は現在、女性技術者の配置を総合評価方式で加点するのではなく、入札参加条件とする方向で検討している。
 また、土木施工管理技士の資格を持つ女性技術者は数パーセントに過ぎないため、入札参加条件とすることで不調を引き起こさないよう、当面は範囲を限定して試行対象を選考する。

提供:建通新聞社