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中央ニュース

2014/11/02

工業高校生に建設の魅力アピール

 国土交通省や建設業団体などでつくる建設産業戦略的広報推進協議会は30日、工業高校の生徒に建設業の仕事や魅力を知ってもらう「工業高校キャラバン」を埼玉県の熊谷工業高校で初めて開いた。国交省土地・建設産業局の屋敷次郎建設市場整備課長は「建設業に就職した後、みなさんが『キャリアパス』を描けるようにした」と業界・行政が進める取り組みをアピールした。
 工業高校キャラバンは、大手ゼネコンや協力会社の技術者・技能者を講師に招き、建設産業の将来の担い手の確保を目指し、若年者に向けて建設産業の魅力や仕事を伝える取り組みで、協議会が今回初めて開かれた。12月までに首都圏の工業高校4校で合計5回の開催を予定している。
 熊谷工業高校では、建築科の2年生35人が聴講。国交省の屋敷課長は建設産業の現状について「賃金や社会保険未加入などの課題はあるが、建設業に就職したら会社が一生を守り、支えられるような業界になるため、業界・行政が全力で取り組んでいるところだ」と生徒らに訴えた。
 講師には、東京スカイツリーの作業所長を務めた大林組東京本店環境安全部の田渕成明部長と、同社の協力会社である鈴木組(東京都)の中村瞬工事長も招かれた。田渕部長は、東京スカイツリーの工程を解説するとともに「建設業は若年層が少ないし離職率も高い。ただ、ものをつくる達成感を感じることが一番の魅力だ」と訴えた。

提供:建通新聞社