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2014/12/24

建設業の「未充足求人数」8・4万人 

 建設業の未充足求人数は8万4000人、欠員率は全産業で2番目に高い3・1%―。厚生労働省がまとめた2014年上半期の雇用状況動向調査の結果から、建設業の労働者不足がさらに「進行している」状況にあることが浮き彫りとなった。
 建設業の14年上半期の入職者数は、入職前1年間に就業経験のある転職入職者12万3500人を含めた18万9800人、離職者数は15万0600人だった。この結果、上半期の入職率は7・1%、転職入職率は4・6%、離職率は5・6%、入職超過率は1・5ポイントとなった。
 一方、14年6月末現在仕事があるにも関わらず、その仕事に従事する人がいない状態を補充するために行っている「未充足求人」は8万4200人で、前年同期より1万4400人増えた。
 14年6月末現在の欠員率は、全産業(調査した日本標準産業分類の16大産業)の中で宿泊業・飲食サービス業に次いで高い3・1%となり、前年同期と比べても0・5ポイント高くなった。
 この調査は、主要産業における入職、離職と未充足求人の状況などについて把握することで、雇用労働力の産業やその規模、職業地域間の移動の実態を明らかにすることを目的として実施している。
 事業所調査は14年6月20日〜7月11日までの間に、入職者調査と離職者調査は14年7月9日〜8月26日までの間に、それぞれ14年1月〜6月までの状況について調べた。
 事業所調査の有効回答は1万0152(事業所)で、有効回答率は70・1%。入職者調査は4万1725人、離職者調査は4万2247人を集計した。

提供:建通新聞社