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中央ニュース

2015/02/06

SMTBが国立大宿泊施設の新整備手法検討

 文部科学省は、国立大学法人などの宿泊施設の民活による新たな整備手法を検討する業務を三井住友信託銀行(SMTB、千代田区)に委託した。公共施設等運営権制度(コンセッション)を活用したり、収益施設の併設・活用などで収益性を確保したケースなどを調べて事業モデルを整理。宿泊施設の整備を検討している実例を用いて導入可能性を探る。
 PPP/PFIの抜本改革に向けたアクションプラン(13年6月)が▽コンセッションの活用▽収益施設の収入で費用を回収▽公的不動産の有効活用―などのPPP/PFI類型を挙げ、各府省庁に事業の掘り起しや事業モデルの具体化・提示、案件形成に対する支援を求めていることへの対応。国立大などの宿泊施設は一定の事業収入が見込まれるため、民間のノウハウなどを活用した新たな整備手法の検討に乗り出す。
 国立大などによるPPP/PFI事業を▽立地条件に応じた収益事業▽コンセッションの活用▽収益施設併設による相乗効果▽事業計画・資金計画に必要な期間―といった面から分析・調査するとともに、収益施設の併設・活用に関する民間事業者のニーズや先行事例(事業スキームなど)を把握。その上で、宿泊施設の具体的な事業モデルを考えてPPP/PFIの活用範囲や事業方式の検討プロセスなども整理し、宿泊施設の整備を検討している実例を用いて導入可能性調査を行う。
 民間のノウハウを活用した国立大の宿泊施設整備事例には、東京芸術大学の学生寮(足立区、毎日コムネットグループが整備・運営)や電気通信大学の宿舎敷地再開発(調布市、三菱倉庫グループが整備・運営)、東京大学の目白台国際宿舎(文京区、安田不動産グループが運営支援)などがある。
 業務の委託先は一般競争入札(総合評価方式)で決めた。契約金額は321万8400円(税込み)。3月20日を期限に作業を進めてもらう。

提供:建通新聞社