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2015/11/04

建設業に就職の高卒、「2人に1人」が離職

 厚生労働省は、2012年3月に卒業した新規学卒者の「卒業後3年以内の離職状況」についてまとめた。建設業に就職した高校卒業就職者の卒業3年後離職率は前年度より1・5%増の50%で、卒業後3年以内に「2人に1人」が離職していることが分かった。建設業にとっては、新規学卒者をはじめとした若年者の獲得だけでなく、具体的で効果的な離職者対策の検討、実施が急務であることを確認することになった格好だ。
 高校卒業就職者にとって、建設業は宿泊業・飲食サービス業(66・2%)などに次いで5番目に離職率の高い産業となっていることも分かった。
 調査対象産業の高卒就職者の3年以内離職率は40%で、1年目の離職率は19・8%、2年目は11・7%、3年目は8・6%となっている。
 高卒就職者の離職率は、事業所規模が1000人以上の離職率が21・6%なのに対し、5人未満のそれは68・4%で、事業所の規模が小さいほど離職率が高くなる傾向にある。
 大学卒業就職者の卒業3年以内離職率は30・1%で、調査産業の平均32・3%より低かった。
 調査対象産業の大卒就職者の3年以内離職率は1年目が13・1%、2年目が10・3%、3年目が8・9%で、大卒就職者の離職率も高卒就職者のそれと同様に、事業所の規模が小さいほど離職率が高くなる傾向にあることも分かった。

提供:建通新聞社