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2015/11/20

若手経営者部会開く 全中建

 全国中小建設業協会(松井守夫会長)の若手経営者部会は19日、東京・千代田区のKKRホテル東京で2015年度の会合を開いた。細沼順人部会長をはじめ、全国各地から34人が参加。若手の確保と育成などについてグループディスカッションを行い、各地域の現状を共有した上で解決策について話し合った。
 冒頭にあいさつした松井会長は、10月から11月にかけて国土交通省や自由民主党に行った要望活動に触れ、10年以上継続する公共事業予算の確保、工事発注の平準化、歩切りの撤廃などを求めたことを説明。予算確保と歩切りについては「地方の状況が厳しい」とし、全中建として今後も強く要望していく考えを示した。また、細沼部会長は「われわれ業界が今、やらねばならないのは人をつくることだ。部会として、もっと若い人たちを掘り起し、業界のことを一緒に考えていきたい。ともにいろいろな行動をしていこう」と、参加した部会員に呼び掛けた。
 この後、芝浦工業大学工学部建築工学科の蟹澤宏剛教授が「社会保険問題と建設産業の未来」と題して講演。蟹澤教授は「業界のさまざまな問題の根源は社会保険にある」とし、社会保険の加入実態や技能者不足など、建設業界を取り巻く状況と今後の見通しを解説した。その上で、賃金・生産性・稼働率・休日・若手入職者などの倍増の他、重層下請けを2次までとすることを目標に掲げるべきとした。最後に、「皆さんが建設産業の魅力と未来をどのように語るかがポイントだ」と述べ、若手経営者による積極的な取り組みを促した。
 グループディスカッションは「若手入職」をテーマに実施。部会員が4グループに分かれ、若手の確保と育成、現状と解決策について話し合った。蟹澤教授も参加するなど、例年以上の活発な議論が行われた

提供:建通新聞社