トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2016/09/06

建設労働者緊急育成支援 就職率78% 419人をあっせん

 建設業振興基金は、厚生労働省から受託している「建設労働者緊急育成支援事業」の2015年度実績(6月末時点)を明らかにした。これによると、同事業の職業訓練修了者は539人で、このうち就職が決まったのは全修了者の77・7%に当たる419人。厚労省が求めている訓練修了後3カ月以内の就職者も、71・6%の386人となり、同省が設けた年間の目標を達成した。振興基金では、16年度の受講者の目標を1000人としており、地方拠点を2カ所増設した他、千葉県柏市で女性限定の重機オペレーターコースなどを開設する。
 建設労働者緊急育成支援事業は、離転職者、新卒者、未就職卒業者らを対象に職業訓練を行い、修了者に対する就職のあっせんまでを厚労省から受託した振興基金が行っている。直営の中央拠点・地方拠点16カ所で行った職業訓練を556人が受講した。
 今年6月末まで1年間の実績を見ると、受講者556人の96・9%に当たる539人が職業訓練を修了。厚労省は、訓練修了後3カ月以内に修了者の70%以上の就職をあっせんする目標を設けており、15年度実績ではこの目標をクリアする71・6%の修了者が建設企業などに就職を決めた。
 職種別の就職状況では、土木系が147人と最多で、建築躯体系の75人、躯体系以外の建築系の62人、重機オペレーターなどの33人が続いた。就職者の雇用形態は、常用雇用が367人と大半を占め、臨時雇用が12人、自営が7人となっている。
 振興基金は、16年度も同事業を受託しており、中央拠点・地方拠点で行う職業訓練から就職のあっせんを総括する。地方拠点として、全国クレーン建設業協会愛知支部と職人育成塾(高松市)を追加するとともに、中央拠点である振興基金がキャタピラー東関東教習センター(千葉県柏市)で行う重機オペレーターコースに女性限定コースを開設する予定だ。
提供/建通新聞社